【GIANT】エスケープR3のタイヤ交換 グラベルキングTLCでチューブレスレディ仕様に

ホイール・タイヤ

「街乗り自転車にもチューブレス(レディ)タイヤをっ!!」

どうも、自転車エンジョイ勢ながら「チューブレス(レディ)信者」になりつつあるウエスギです。チューブレス(レディ)タイヤの乗り心地を一度でも味わってしまうとクリンチャーに戻そうとはなかなか思えません・・・。そのくらいにチューブレス(レディ)独特のモチモチとした乗り心地に魅了されてしまいました。

多くのロードバイク教・足回り派の信者達は、「足回りにはお金を掛けなさい。幸せになれるから。」と初心者を見つけては布教していることでしょう。これは決して怪しいカルト宗教の勧誘ではありません!本当に初心者のあなたのためを思って言ってくれているのですw

軽量ホイールや上級モデルのタイヤに変更するカスタムは、エントリークラスの車体であっても「全く別の車体に乗っている!?」と錯覚するほど大幅に乗り心地が良くなるので絶対にやるべきカスタムなのです。

【通勤用エスケープR3の現在のホイールを紹介】

GIANT PR2

GIANT PR2 バルブ付近

 ボクの通勤用クロスバイク「ジャイアント エスケープR3」は純正のクリンチャーホイールをとっくに卒業し、現在「ジャイアント P-R2」というチューブレスレディ対応ホイールを履いています。

もし、エスケープR3のチューブレス(レディ)化を検討しているのであれば、純正ホイールはチューブレス(レディ)に対応していないため、別途チューブレス(レディ)ホイールを用意する必要があります。

このホイールの前にはプライムのチューブレスレディ対応コスパ最強軽量ホイール「Baroudeur」を履いていたのですが、振れ取りをしながらスポークテンションを上げ過ぎてリムを壊してしまいました・・・。そこでなるべく低予算のチューブレスレディ対応の街乗りに適した軽量鉄下駄を探していたところに、車体と同じメーカーのジャイアント製品というのが決め手となり「P-R2」を購入することにしました。

P-R2」はワイドリム・チューブレスレディ仕様のリムで1890gの軽量鉄下駄ホイールです。新品だと33000円(税込み)です。(本記事執筆時点)

軽量とはいえ鉄下駄なのでわざわざ新品を購入するというよりは程度の良いモノを中古市場で見つけて入手する方が多いと思うのですが、この「P-R2」というホイールには古いモデルでナローリムの「PR-2」というホイールがあるので購入する際に注意が必要です。実際、ボクはナローリムの「PR-2」というモデル購入し、リムの形状から恐らくチューブレスレディ対応ではないだろうということでこの「P-R2」を買い直しています。ホイールには「PR2」という表記のステッカーが貼ってあるし、出品者もメーカーがそんな似た型番のホイールを販売しているとも思っていないでしょうし・・・。完成車付属のマイナーホイールですし古いモデルということもありネット情報も少ないのでご注意ください!

ホイール軽量化の恩恵をご存じの方は、軽量とはいえこの手の完成車付属の鉄下駄ホイールを新車購入後早々に手放す場合もあるので状態の良い中古品が出品されていることが多いです。僕は某フリマサイトで未使用品の「P-R2」と「GIANT GAVIA AC1」というチューブレスレディタイヤとセットで18000円ほどで購入しました。

このホイールの感想としては、確かに重いホイールなので長い坂が辛いのですが主に平坦メインの通勤で使うことを考えると、チューブレスレディを試せるし気兼ね無く使えるので個人的には全然アリなホイールです。これまでに完成車の2キロ超え鉄下駄ホイール~1500g台の軽量ホイールを履いてきましたが、その中でも街乗りという用途ではこのホイールと同じくらいの1800g台のマビックのコスモスというホイールがボクの脚力とちょうど相性がイイと感じていました。重すぎても漕ぎだしや踏み込み、坂が辛いし、無法地帯の都市部では軽量ホイールで知らぬ間にスピードを出し過ぎて危険なので、1800gくらいのホイールでチンタラ走るのがボクにはちょうど良いみたいですw

【今回交換する前のタイヤの状態】

 今回タイヤを交換する前にも「Panaracer Gravel King TLC」というタイヤを履いており、チューブレスレディで運用してきました。

サイコンが(壊されて?)計測ができなくなってしまい正確な走行距離はわからないのですが大体5000キロは突破しているはずです。

いつの間にか空気が抜けてました

雨の日の通勤用に新たに購入したクロスバイク「Giant Gravier Disc」の調子を見ている1週間弱の間、このエスケープR3に乗らずにいたら知らぬ間に後輪タイヤがベッコリと空気が抜けていました。

完全に空気が抜けきっていました

徐々に空気の抜けるペースが速くなってきているなぁと感じてはいたのでついに来たかという感じでした。

小さなに傷と小さな粒が挟まっていました

交換前のタイヤの状態は接地面の細かな傷が目立ち、タイヤの交換目安を示す「〇」のインジケーターが消えていました。

線傷と少し大きめの傷

タイヤ内部の液体状の「生きたシーラント」が不足しているために空気が抜けるようになってしまったのだと思われます。シーラントの渇きには連日の猛暑日の影響があったのかも!?(東京では9日連続で猛暑日(最高気温35℃以上)が続きました。)

使用中に漏れ出たであろうシーラント

一度ビードが上がりタイヤの密封状態が出来上がったとしても、走行中のタイヤの変形でシーラントがビードの脇からチョコチョコ漏れることもあるようなので「シーラントは半年~1年で補充した方が良い!」と言われるのは決してメーカー都合というわけではないようですよ。ボクの通勤用車体は半年くらいで後輪タイヤの寿命が来るので、一度セッティングしたらシーラントを補充せずにタイヤ交換というちょうど良いサイクルで運用していけそうです!

そして、思い返せばこのタイヤを履いて2回目のライドで早々にパンクを経験しています。

本来チューブレスレディであればパンクしてもシーラントが穴を塞いでくれるのでその場で空気が完全に抜けてしまうことはないのですが、その時は完全に空気が抜けきって自走不可能な状態になってしまいました。

というのも、チューブレスを扱い始めたばかりということもあり、シーラントはケチって少なめに、さらに何度かビートを上げたり下げたりしてシーラントが飛び散ったにも関わらず継ぎ足さなかったため、最終的にタイヤ内部に残ったシーラントが少なかったからだと思います。

パンクの対処法として「チューブレスレディは一度パンクしてしまうとチューブレス用補修キットで対処しなければ使えないのか?」とは考えながらも、その時は少なかったシーラントを補充して再びビードを上げて使ってみると今回タイヤを交換するまで使い続けることができました。

スローパンクのように空気圧が徐々に下がったりすることもなかったので、3㎜程度の傷のパンクであればシーラントの量が十分あればそのまま使い続けられるようです。本当は専用キットで対処した方が良いのかもしれないけど、「ホイールやタイヤよりもとにかくシーラントってヤツが優秀過ぎる!」というのがチューブレス化した時の第一印象でした。

【タイヤの交換作業の前にまずは清掃】

チェーンを外している様子

 今回はチェーンとスプロケットも洗浄したいのでチェーンから外していきました。

シマノ クイックリンク工具 TL-CN10

小型のクイックリンク外しも持っていますが、シマノ製品の方がやっぱり作業が楽です。

開放したクイックレリーズ

次にクイックレリーズを外します。「クイックリリース」の方が言い慣れているけれど「クイックレリーズ」と呼ぶことで玄人感を醸し出すことができます??

取り外したクイックレリーズ

エスケープ純正スタンドを併用している場合、「クイックリり・・・」ではなく「クイックレリーズ」は完全に引き抜かないとホイールは外せません・・・。

車体から外してホイールを拭き掃除

ホイールを外したら作業中に周りや自分が汚れないようにホイール全体を拭き掃除し、スプロケットを外してチェーンと共に灯油で洗浄しました。

スプロケとチェーンに灯油ぶっかけ

スプロケとチェーンから出た汚れ

綺麗になったスプロケとチェーン

ベアリングは依然滑らかでハブ軸のガタも無くホイール自体の状態は良好でした。

GIANT PR2のハブ軸

タイヤのビードをリムのセンターに落とすとタイヤレバーを使わずに手でベローンと簡単に外すことができました。

タイヤの取り外しの様子

「取り付ける時にはそれなりに力が必要だったのでもしかして使っているうちに伸びてる!?」

使い続けたシーラントの状態1

使い続けたシーラントの状態2

内部のシーラントは表面に多少水気があるものの、元の液体状のモノは完全に無くなってほぼ粘性のある固体と化していました。

ビード部に沈着した青い色素

ビード部分には青い色素が沈着していました。リムやリムテープに付着したシーラントのカスはウェスで拭き取っていきます。

しつこくゴシゴシ擦って拭き取るとシーラントは消しゴムカスのようにまとまってホボホボ

リムテープの端からシーラントが染みこみ剥がれてきている様子

リムテープの端はシーラントが染みこんでテープの粘着力が無くなって10㎝弱くらい剥がれてきていました。

切り取ったリムテープ

リムテープ全体としてはまだまだ使えそうだったので剝がれかけていた部分をカット。

リムテープの継ぎ目を保護するために貼った仮固定テープ

「チューブレス用リムテープ」の代用品としても有名な「3M 仮固定用テープ」を上から貼って継ぎ目の保護をしてみました。

【タイヤ交換とチューブレスレディ化】

Panaracer Gravel King

そして、コチラが今回新しく取り付けるタイヤ「Panaracer Gravel King TLC 700×32C」です。

重量は290gとこの太さのタイヤとしては非常に軽量です。

慣習に倣ってバルブとタイヤのロゴを合わせてタイヤmの片側をホイールにはめていきます。

タイヤを片側だけはめた状態

チューブレスの場合、タイヤとホイールの相性によってはブカブカだったり、取り付けに苦労したりするみたいですが「PR-2」と「グラベルキング」との組み合わせではビードをセンターに落とすことを意識すれば簡単に手で取り付けることができました。

シーラントはグラベルキングに合わせて「Panaracer Seal Smart」を使用しました。

Panaracer Seal Smart

シーラントを入れてビードを上げる方法には、「タイヤを嵌めきる前にシーラントを入れてからビードを上げる方法」と「一度ビード上げた後にバルブからシーラントを注入する方法」の2つがあります。パナレーサーのシーラント「シースマート」にはクルミの顆粒が入っており、バルブから入れると顆粒が詰まって入っていかないことがあったので、今回は「タイヤを完全に嵌める前にシーラントを注いでビードを上げる方法」でいきます。

まずは溢れない程度までシーラントをタップリ注いだらホイールを回転させてタイヤ全体に行き渡らせます。そして、シーラントがタイヤ全体に行きわたり暈が減ったところで追いシーラントをかまします。シーラントを少なめにしていたことでチューブレス(レディ)にも関わらずパンクで自走不可能になってしまった冒頭の経験からボクはシーラントたっぷり派になりましたw

タイヤを完全に嵌めたらいよいよチューブレス化の最後の仕上げ「ビード上げ」作業、💕ドキドキタ~イム💕の到来です。

コンプレッサーが使えないので「ジーヨ チューブレス対応ポンプ」を使ってビード上げを行います。

タンクに空気を貯めてからバルブを開放し一気に空気を放出すると・・・「パンッパンッ」と音が鳴ってビード上げは難なく完了しました。

吹き出たシーラントを拭き取り、改めてホイールを回転させながら振ったりしてシーラントをタイヤ全体に行きわたらせます。

もし、シーラントが十分でなかったりビートが綺麗に上がっておらずチューブレス(レディ)ホイールとして完成していない場合は、1時間も経たつと明らかに空気が抜けているのがわかることが多いです。ボクは大抵夜間に自転車いじりをするので一晩置いてから自転車にはめますが、2~3時間は様子を見て問題が無ければスプロケットを装着してバイクにはめるのが良いかと思います。

もし、今回のようにシーラントをいれてからビードを上げたけれど失敗した場合、ビードを上げた際にシーラントが吹き出て減っているのでシーラントを補充してから再チャレンジしましょう。

【タイヤを交換した感想・まとめ】

チューブレス(レディ)化し車体に取り付け

 交換後も同じグラベルキングなので乗り心地に大きな変化はありませんが、チューブレスは軽量で衝撃吸収性もあり、転がりも良いのにグリップ力も備えていて街乗りがより快適になり高揚感を得られますw

そして、一度ホイールが出来上がってしまえば手がかかりませんし、シーラントさえしっかり入っていればパンクにも強いです。通勤途中にトラブルはごめんですからねぇ・・・。

「まだロードバイクやクロスバイクに乗り始めて間もない方もベテランライダーの教えに素直に従って足回りには課金しましょう♪」

最後までお付き合いあいいただきありがとうございました。

また次回もよろしくお願いします!

それでは皆様良いサイクルライフをっ!!

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