街中でもよく見かける定番のクロスバイクです。
少ない予算で細いタイヤのポテンシャルやボクとの相性を確認するために、「ナローリム+極力細いタイヤ」という組み合わせで最近まで運用していました。
【交換前の20C+ナローリムのホイール紹介】
具体的には、「アレックスリム R500」という内幅13.8mmのナローリムの鉄下駄ホイールに「ミシュラン ダイナミック クラシック 700×20C」というタイヤを履かせていました。
20Cのホイールセッティングでは、100PSI程度の空気圧でタイヤの幅を測定すると23.5mmでした。
表記としては20Cですし、乗っている時もタイヤの細さを実感していたのですが意外と太かった。
「実質23c!?」
日頃の空気圧チェックや段差での抜重、侵入角度など気を使う部分が多少シビアになるものの、クロスバイクやロードバイクに乗っていれば誰しも気を使う部分ですし、日常の街乗りをする分には20Cで大きな問題はありませんでした。
ただ、振動吸収性や快適性という面ではベストな選択とは言い難いかなと・・・。
・・・と言うのも、ボクの場合は「釣りに出かける時の足」として考えるとかなりリスキーな選択だと感じました。
河川敷を走っていたりして舗装路からちょっとした草むらや砂利道に突っ込んだ時にタイヤが地面に食い込んだり、ハンドルをとられそうになることがあり何度かヒヤッとしました。
万が一転んだ場合、受け身をとってボクは無傷でもデリケートなロッドやリールを破損してしまい、その日釣りができなくなるだけでなく大きな出費につながる可能性も大いにあります・・・。
そこで今回は走りの安定感を少しでも向上させようと思い、20cのタイヤから28cのタイヤに交換することを決意しました。
【交換する28Cのタイヤ+ナローリムのホイールのスペック】
そして、交換するホイールは、マビックのCXP22という内幅15mmのナローリムを備えた鉄下駄ホイールに「デンミン クロスストリート 700×28C」というタイヤの組み合わせでした。
60PSI程度でタイヤの幅を実測すると27.0㎜でした。
こちらは表記よりも1mm細いという結果に・・・。
タイヤの表記上では20Cから28Cへの変更ということで「8㎜も幅が広くなって安定感が大幅に向上!」と期待していましたが、実際に太くなるのはわずか3.5㎜という結果になりました。
「たった3.5㎜で果たして乗り心地は変わるのでしょうか?」
【ホイールの交換作業】
既にタイヤはホイールに装着済みなので前輪から交換作業を進めていきます!
まず、Vブレーキの板バネを解除します。
今回は細いリムから太いリムへリム幅が変化し、Vブレーキの開きが足らずシューが干渉してしまうので、予めVブレーキのワイヤーの固定ボルトも解除しておきます。
クイックリリースを緩めてホイールを外します。
タイヤのローテーションマークに注意して交換するホイールをはめクイックリリースで固定。
Vブレーキを調整して終了です。
自転車をいじり始めた頃はVブレーキのセッティングにも四苦八苦でしたが、だいぶ慣れてきてスムーズにこなせるようになってきました。
次に後輪の交換に移ります。
前輪を交換する時とやることはほとんど同じですが、コチラはスプロケットを外さないといけないので少し面倒です。
「ちょっと手間がかかると考えてしまうと、ボクは「また今度!」と後回しにしたくなる性格ですw」
まずはVブレーキの板バネとワイヤーの解除をします。
ホイールが外しやすいように、チェーンを一番外側の小さいギアまで移動させシフトワイヤー・チェーンテンションを緩めます。
後輪は「ジャイアント エスケープ Rシリーズ 純正スタンド」を取り付けているためクイックリリースを完全に取り外さないといけません。
フレームを持ち合上げると自重でホイールが下にズレるので、チェーンが乗っているギアから抜き取ってホイールを外します。
次にスプロケットを移植します。
右手にロックリング用工具、左手にスプロケット固定用工具を持ちます。
大きめのギアの歯にスプロケット固定工具をかけて、ロックリング工具をはめたら体重をかけるようにロックリングを緩めます。
「取れた!!」
ロックリングを緩めスプロケットを抜き取ったら溝に注意してホイールのフリーボディにはめます。
スプロケットを取り付ける時に使うのはロックリング用工具だけでOKです。
ネジ山が崩れないように手である程度締め込んでから工具で体重をかけてしっかり締め込んでいきましょう。
ホイールをつける時は、スプロケットの小さいギアをチェーン間に入れてギアとチェーンが嚙合わせることを忘れずにフレームに取り付けましょう!
僕はフレームに収まった後にギアにチェーンが噛んでいないことに気付くことがしばしばw
最後に、クイックリリースで固定してVブレーキの調整を終えたらホイール交換完了です。
【20Cから28Cへとタイヤ太くなった時の乗り心地・感想】
実測のタイヤの幅の変化としては「3.5mm」というわずかな違いですが、乗り心地は大きく変わりました!
まず、「28Cのタイヤに交換して感じたデメリット」を挙げるとしたら、やや漕ぎだしの軽さを失ったことくらい。
ホイール全体の重量増加と接地面積が増えて抵抗が大きくなる分、漕ぎだしは多少重くなります。都市部では信号でのストップ&ゴーが多いのでデメリットにはなりますが、街乗り用としては基本短距離の移動で、長くてもせいぜい20キロ~30キロ程度の短距離移動なので大きな問題にはならないレベルだとボクは感じました。
一方で「28Cのタイヤに交換して感じたメリット」は、街中の車道と歩道の段差やちょっとした草むらや未舗装路などで振動吸収性が向上しハンドリングや車体の安定感と乗車時の安心感です。
「実測でわずか3.5㎜の違いでしたが求めていた振動吸収性を手に入れることができました!(歓喜)」
もっとも嬉しかったのは、草むらや未舗装路でのタイヤの地面への食い込みをあまり感じなくなったことです。
これで安心して釣り場へ迎えます!
都内と言えど所々に点在する痛んだ舗装路や工事現場周辺でも、振動吸収性が上がったことで腕や手のひらの負担が減って楽になりました。
乗車時の細かい気を使っていた部分のストレスが減り、サドルにドカッと座っても乗り心地はコンフォート!!
否、過信は禁物ですねw
今回、乗り心地が変化した要因を改めて考えてみると「3.5㎜タイヤの幅が広くなったから・・・。」というよりは「空気圧が下がったから!」といった方が正しいかもしれません。
空気圧は「100PSI」から「60PSI」になり、「40PSI」も低く運用しています。
初めてロードバイクやクロスバイクを手にすると、ママチャリでは体感できなかった「スピード」をさらに追い求めて、とにかく高圧&細いタイヤを取り付けたくもなります。
しかし、これまでに色々と試してみて、クロスバイクには「スピード」よりも「快適性」を重視して太めのタイヤを履かせた方が幸せになれるという結論にボクは至りました。
ちなみに、「ジャイアント エスケープ R3」のタイヤ幅の最適解は“32C”だと思っています!
その理由は、ここまで長くなってしまったのでまた後日w
【今回のまとめ】
今回は、ボクの愛車「ジャイアント エスケープ R3」のホイールごと交換し、20Cから28Cのタイヤに交換し乗り比べました。
20Cという細いタイヤでは街乗りでは大きな問題は無くても、未舗装路ではヒヤッとする場面が多々ありました。
28Cのタイヤに交換してみるとやはり衝撃吸収性や安定感が向上し、乗り心地がだいぶ良くなりました。
これで思う存分草むらや藪、未舗装路に突っ込むことができます!!(⇐やめとけw
実測でタイヤの幅は3.5㎜程度しか変化していないので、「タイヤの幅」というよりも「タイヤの空気圧が下がった(100PSIから60PSI)こと」が乗り心地を大きく変化させたように感じました。
これからも色々試してみて用途や路面状況に合わせて最適なタイヤを探していきたいと思います!
最後までお付きあいいただきありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします!
それでは皆様良いサイクルライフをっ!!
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